地球環境とリアルソイルリキッド③ パリ協定:日本の現状
昨年11月にパリ協定が発効され、低炭素社会への取り組みがスタートしました。
さて、日本国内の温暖化対策はどうなっているのでしょうか。
省エネや脱CO2エネルギーへの転換によって2030年度までに
温室効果ガスの排出を、2030年度比より26%削減し、
2050年には80%削減する目標を掲げています。
目標の根拠の一つとなっている2030年の電源構成です。*( ) 内は2013年度実績
◆CO2を排出する発電
・石炭 (30%)→ 26% ・天然ガス (43%)→ 27% ・石油 (15%)→ 3%
◆CO2を排出しない発電
・原子力 (1%)→ 20~22% ・再生可能エネルギー(11%)→ 22~24%
この目標には問題点が指摘されており、一つは「石炭火力発電」です。
石炭は化石燃料の中でもCO2排出量が最も多く、石炭の比率を
減少させるだけでは、有効な対策とは認められていません。
二つ目は「原子力」です。原発の運用は40年と決まっており、
現在の原発を全て40年稼働しても、2030年には目標の20~22%はまかなえず、
運用年数の延長などが含まれていると考えられます。
今後は、再生可能エネルギーの比率をさらに高める努力が必要だと言われています。
では、再生可能エネルギーの比率を拡大することはできるのでしょうか。
次回、【地球環境とリアルソイルリキッド④ パリ協定:日本のこれから】 につづきます。
引用元:NHK解説委員室(http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/256336.html)
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